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子どもと作るサウンドロゴ

将星国際特許事務所:インタビュー

― 将星国際特許事務所 弁理士 渡部 仁 ―

2015年4月1日より新たなタイプの商標として音商標が登録できるようになりました。
サウンドロゴ、音商標の登録申請を自ら行った、将星国際特許事務所の取り組みについて話しを聞きました。

INDEX
  • サウンドロゴ、音商標の登録申請に自ら取り組む
  • 子どもたちとともに、手作りのサウンドロゴ制作
  • メロディー作りは子どもたち、商標の登録申請は大人の仕事
  • 新しい音商標としての登録申請は3番目
  • すでにサウンドロゴを活用中

サウンドロゴ、音商標の登録申請に自ら取り組む

将星国際特許事務所では、自社のサウンドロゴを制作し、音商標として登録申請を行っています。なぜ自社で音商標の登録申請を行ったのですか。

渡部
新しいタイプの商標保護制度を伝える特許庁のホームページ

渡部商標法の改正により、音商標など新たなタイプの商標について登録ができるようになり、2015年4月1日より登録申請が始まりました。

この商標法の改正に、私たちも積極的に対応していこうと準備を重ねるなかで気づいたことがあります。テレビコマーシャルを流しているような大企業であれば、既にサウンドロゴなどがあり、音商標の登録と活用についても理解しやすいと考えられます。一方で中小企業の場合、そもそもサウンドロゴ自体がなく、音商標といってもピンと来ない方がほとんどではないでしょうか。

そこで、私たちがモデルケースとなり、実際にサウンドロゴを制作し、商標登録を受けPRに活用することで、使い方やその効果などを具体的にイメージしていただけるようにしたいと考えました。
併せて、実際の申請手続きを経験することで、どういうところに問題点があって、どのような対処が必要かという業務の流れをクリアにできるメリットもあります。

どのようなやり方でサウンドロゴ制作に取り組まれたのですか。

渡部まずは自社でやってみようと決めましたが、その段階でサウンドロゴはありません。どうやって作ればいいんだろう、という壁にまず突き当りました。作曲家に頼まなきゃダメかな、と実際に作曲家や音楽制作会社とコンタクトを取ったりもしました。

その一方で自分たちにもできるのではないかという思いもありました。実は学生時代に私は趣味でDTM(デスクトップミュージックの略。パソコンを使って音楽を作ること)に取り組んでいたことがあり、パソコンで作曲したり、曲を整えたりという経験がありました。また、子どもたち(息子・小学校4年生、娘・小学校2年生)とは毎年夏休みに一緒に作品づくりをしています。
それなら、もうすぐ春休みという時期なので、子どもたちと一緒にサウンドロゴを作ってみよう、子どもに歌ってもらおうと考えたのです。

子どもたちとともに、手作りのサウンドロゴ制作

なぜ、子どもたちと作ろうとされたのですか。

渡部大企業が制作するような、時間とコストをかけたきれいなサウンドロゴ作りは私たちや中小企業の規模ではできません。そんななかで、子どもの歌声のサウンドロゴなら、聞いた方に「あれっ」という印象、インパクトも与えられます。ちょっとつたない感じも、覚えていただける要素になります。

サウンドロゴに限らず、商標は「覚えてもらうこと」が大切ですから、覚えてもらうという点にフォーカスして考えると、子どもの歌声のサウンドロゴは少ないですし、ましてや特許事務所でサウンドロゴを採用しているところはないと思います。まずはやってみることが大切だと考えました。

どのように制作をされたのでしょうか。

渡部
子どもたちと作品作りのようにサウンドロゴ作りに取り組みました。

渡部子どもたちもテレビなどで知らず知らずのうちにサウンドロゴは耳にしていたと思いますが、改めてこういうものなんだよ、という話しをするとともに、YouTubeで各企業のサウンドロゴを聞いてイメージを膨らませました。

いろいろな企業のサウンドロゴを聴くと、長さは2小節くらいで、商品名や会社名、キャッチコピーを歌っているものがほとんどです。
そこで、明るい感じ、楽しい感じを伝えられるもの、音符が上に上がって終る(明るく感じられる)ものがいいのでは、と話し合い、事務所名「将星国際特許事務所」をメロディーに載せようということになりました。

メロディー作りは子どもたち、商標の登録申請は大人の仕事

どのような役割分担で臨まれましたか。

音を拾う作業
ICレコーダーを手に、音を拾う作業を行う

渡部役割分担としては、メロディーは子どもたちに考えてもらいます。メロディーを整える役割は、最近の授業で音符について学んだ息子で、歌を歌うのは娘としました。
そして、サウンドロゴができ上り、商標として登録申請のための書類を作成し、実際に申請するのは大人の役割です。

まずはメロディー作りから始められたのですか。

渡部息子と娘にICレコーダーを渡して、メロディーが浮んだら、吹き込んでもらいました。半日がかりで取り組み、息子10曲、娘5曲の計15曲ができました。
でき上ったメロディーをみんなで聴いて、明るい感じ、楽しい感じが伝えられるメロディーを選びました。

メロディーができ上った後はどのような作業がありましたか。

渡部息子が音楽の授業で音符について学んだばかりでしたので、キーボードで一つひとつ音を弾いてみて、音を探る作業を行い、メロディーを完成させました。次に完成したメロディーをパソコンの音楽制作ソフトに入力して楽譜を作成すると同時に、サウンドロゴでは歌声のバックに流れている木琴風のメロディーを作りました。初めてのチャレンジだったのですが、音符の長さをきちんと理解していて、30分くらいで完成しました。正直なところ、半日作業かな、と思っていたのでびっくりしました。

メロディーができましたので、次は歌ですね。

渡部
ICレコーダーに何度も歌を取り込みました。

渡部でき上ったメロディーをヘッドフォンで聞きながら、娘が歌いICレコーダーに録音しました。録音が済むと再生をして、メロディーと聞き比べ、音程やテンポが合っているかを確認しました。ここでひとつ問題が発生しました。娘の声では、音符の一番高い音が出にくいことが分かったのです。
そこで、キーボードで一音一音弾いてみて娘の声の音域を確認しました。そしてメロディー全体を移調して、全体の音程を下げて娘の声の音域に合わせました。

そこからまた、歌っては再生して聞き直す作業を繰り返し、歌った娘本人とみんなが納得できるものができるまでには50回程度録音を繰り返しました。

ついにメロディーと歌ができましたね。

渡部メロディーと歌声の合成を担当したのも息子です。音楽制作ソフトに歌声を取り込み、メロディーと併せて表示をすると、波形で微妙なテンポなどの違いが表されますので、その波形を整えて合わせる作業を行い、メロディー+歌声のサウンドロゴを完成させました。

新しい音商標としての登録申請は3番目

いよいよ登録申請ですね。

申請書類
作成された申請書類

渡部サウンドロゴができれば、後は私たちの出番です。申請書類を作成して、申請を行うことになります。
音商標の場合、申請書類には楽譜とサウンドロゴを録音した音声ファイルが必要となります。楽譜については、息子が音楽制作ソフト上で制作した楽譜をプリントアウトして使用しました。音声ファイルは音楽制作ソフトで作成したものを使用しました。

音商標の申請は、インターネット出願ソフトで行うことができますが、音声ファイルはCDかDVDに焼いて、別途送付することが必要です。

深夜3時の登録申請。

午前3時に申請
午前3時を待っての登録申請は初めてのこと

渡部改正された商標法に基づく申請受付は2015年4月1日からですが、新たな申請を受付けるためのシステムメンテナンスが、0時~3時まで実施されました。ですので、申請ができるのは4月1日午前3時からです。私たちは申請の準備を整え、3時になるのを今か今かと待ちました。同じように全国の特許事務所で弁理士が深夜残業をしながら、申請開始を待っているかと思うと、何かワクワクしましたね。

4月1日2時59分58秒頃、特許庁のサーバに接続するため申請ボタンを押しました。音商標申請第1号を目指していたのですが、後日お聞きすると、当事務所は3番目でした。ちなみに申請第1号は小林製薬、2番目が久光製薬、3番目が当事務所で、次が大幸薬品でした。

サウンドロゴの審査結果は、4~5ヶ月程度の審査期間で連絡が来るかと思います。

すでにサウンドロゴを活用中

すでにサウンドロゴを活用されているとお聞きしましたが。

渡部サウンドロゴの活用について、私たちはいろいろな取り組みを始めています。
まずはラジオ番組です。鎌倉エフエムで当事務所のラジオ番組「鎌倉日和」を毎月第4木曜日の11:20~11:35に放送していただいています。この番組のオープニングとエンディングにサウンドロゴを流しています。
また、7月23日の第67回鎌倉花火大会において、花火の打ち上げとともにサウンドロゴを使ったメッセージを流す予定です。

今後の展開としては、YouTubeへの広告出稿を計画しています。YouTubeでは、見たい動画をクリックすると、広告が流れてから動画がスタートします。この広告としてサウンドロゴを流すことを計画しています。YouTubeの広告は安く、ターゲットを絞った出稿ができます。また、予算を決めての出稿もできるため、中小企業のサウンドロゴの展開方法としてお勧めしたいと考えています。

最後にサウンドロゴを検討中の中小企業に向けてメッセージをお願いします。

渡部4月1日より商標登録が可能となったサウンドロゴですが、まだ申請を出しているのは大企業ばかりです。商標の大切な役割は、覚えてもらうこと。覚えてもらうことによって、その記憶を頼りに次にまた商品を購入してもらえるからです。音声という新たなチャネルを通じて耳から入るサウンドロゴは、商標を覚えてもらうという点で大変効果的ですのでぜひご活用ください。実際に私たちが取り組んだサウンドロゴ作りについても、詳しくお話しすることも可能です。また、メロディー作りができない場合も対応します。ご興味がありましたらお問い合せください。

完成したサウンドロゴは、こちらから視聴することができます。



※ 取材日時:2015年7月9日
※ 取材制作:株式会社共生社
※ 本文中の情報はいずれも取材時のものです。

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